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Windows 11・RTX 5080環境でのFramePack-Studio導入手順と全エラー解決の記録(2026.06.15)

はじめに

Windows 11、GPUにNVIDIA GeForce RTX 5080を搭載した環境で、動画生成ツール
「FramePack-Studio」(HunyuanVideo関連)をZIPファイルの解凍からセットアップした際の
詳細な記録です。
最新のライブラリ環境(Python 3.10など)で発生した予期せぬエラーとその解決までの
全プロセスを時系列でまとめています。
RTX50系は同様の環境でつまずいている方の参考になれば幸いです。

1. インストール手順(ZIP解凍から初回起動)

  1. ZIPファイルの展開
    • 入手したFramePack-StudioのZIPファイルを任意の場所(今回は E:\ ドライブ)に
      展開します。
    • フォルダパスが E:\framepack-studio となるように配置しました。
  2. Python環境の確認
    • システムにインストールされているPython 3.10(C:\Users\user\AppData\Local\Programs
      \Python\Python310)を利用します。
  3. バッチファイルの実行(初回)
    • フォルダ内にある run.bat をダブルクリックし、コマンドプロンプト上で起動と初期化を
      行いました。
    • コンソールには以下のログが流れます。

      PlaintextStarting FramePack-Studio... Fetching 3 files: 100%|██████████████████████| 3/3 [03:39<00:00, 73.05s/it] Loading checkpoint shards: 100%|██████████████████████| 3/3 [00:00<00:00, 12.83it/s] Original Transformer Loaded from llyasviel/FramePackI2V_HY. | 9.98G/9.99G [03:38<00:00, 118MB/s] Ensuring Original model has no LoRAs loaded ...
    • モデルのダウンロードや読み込みには約3分半〜数分の時間がかかります。

2. 直面したエラーの全事象と解決策

スムーズに起動するかと思われましたが、ライブラリのバージョン差異に起因する2つの大きな
エラーに遭遇しました。

事象1:起動時のNumPyバイナリ互換性エラー

初回起動時、モデル読み込み等の処理を行う前に以下の警告とエラーが発生し、処理が強制終了
しました。

【発生した警告・エラーメッセージ】

Plaintext

E:\framepack-studio\venv\lib\site-packages\diffusers\schedulers\scheduling_dpmsolver_multistep.py:30: UserWarning: A NumPy version >=1.22.4 and <1.29.0 is required for this version of SciPy (detected version 2.2.6)
  import scipy.stats
...
RuntimeError: Failed to import diffusers.schedulers.scheduling_dpmsolver_multistep because of the following error (look up to see its traceback):
numpy.dtype size changed, may indicate binary incompatibility. Expected 96 from C header, got 88 from PyObject

【原因の考察】 コンソールに Expected 96 from C header, got 88 from PyObject とある通り、
インストールされていたNumPyのバージョン(v2.2.6)が新しすぎたため、DiffusersやSciPyの
C言語ヘッダーとの間でバイナリデータの不一致(互換性エラー)が発生していました。

【解決策】 コマンドプロンプトを開き、仮想環境(venv)をアクティベートした状態で、
NumPyのバージョンを2.0.0未満にダウングレードして固定しました。

DOS

pip install "numpy<2.0.0" --force-reinstall

※実行時に、Gradio(pillow 12.2.0要件)やSciPyなどの依存関係の不一致を示す警告
Gradio 5.25.2 requires pillow<12.0,>=8.0, but you have pillow 12.2.0 など)が赤字で表示
されますが、NumPy自体は 1.26.4 へ正常に上書きインストールされます。
この依存関係警告は動画生成コア処理には影響しません。

事象2:動画出力プロセスでの write_video エラー

NumPyのダウングレード後、再度 run.bat を実行し、動画生成ジョブ自体は最後まで進行するように
なりました。
しかし、最終的な動画ファイルの保存処理(書き出し)の段階で再びクラッシュしました。

【発生したエラーメッセージ】

Plaintext

File "E:\framepack-studio\modules\pipelines\worker.py", line 915, in worker
  save_bcthw_as_mp4(history_pixels, output_filename, fps=30, crf=settings.get("mp4_crf"))
File "E:\framepack-studio\diffusers_helper\utils.py", line 279, in save_bcthw_as_mp4
  torchvision.io.write_video(output_filename, x, fps=fps, video_codec='libx264', options={'crf': str(int(crf))})
AttributeError: module 'torchvision.io' has no attribute 'write_video'. Did you mean: 'write_file'?

【原因の考察】 使用している最新の torchvision ライブラリにおいて、仕様変更により
write_video 関数が削除されていたためです。

【解決策】 該当モジュールに依存しないよう、ソースコードを書き換えて OpenCV(cv2)を用いた
MP4出力方式に変更しました。
対象ファイル:E:\framepack-studio\diffusers_helper\utils.py の中の save_bcthw_as_mp4 関数(202行目〜219行目付近)

元の記述:

Python

torchvision.io.write_video(output_filename, x, fps=fps, video_codec='libx264', options={'crf': str(int(crf))})

書き換え後の記述:

Python

T, H, W, C = x.shape
fourcc = cv2.VideoWriter_fourcc(*'mp4v')
out = cv2.VideoWriter(output_filename, fourcc, fps, (W, H))

for i in range(T):
    frame = x[i].numpy()
    if C == 3:
        frame = cv2.cvtColor(frame, cv2.COLOR_RGB2BGR)
    out.write(frame)
out.release()

これを適用してファイルを保存し、プロセスを再起動しました。

3. 動作確認と結果

コード修正および保存を完了した状態で、改めてツール(UI)から動画生成を実行しました。

コンソールのログ出力:

Plaintext

E:\framepack-studio\venv\lib\site-packages\gradio\components\video.py:351: UserWarning: Video does not have browser-compatible container or codec. Converting to mp4.
  warnings.warn(
...
Offloading DynamicSwap_HunyuanVideoTransformer3DModelPacked from cuda:0 to preserve memory: 8 GB
...
Video files found for cleanup: ['260615_163533_555_2863_19.mp4', '260615_163533_555_2863_9.mp4']
Sorted video files: ['260615_163533_555_2863_9.mp4', '260615_163533_555_2863_19.mp4']
Deleted intermediate video: E:\framepack-studio\outputs\260615_163533_555_2863_9.mp4
...
Finishing job 56b20d98-534f-4075-988e-e8f1181d4bb2 with status JobStatus.COMPLETED
Saved 1 jobs to queue.in

【結果】 GradioのUIコンポーネント側でブラウザ互換用フォーマットへの自動変換警告
Video does not have browser-compatible container or codec)が黄色の文字で表示されたものの、
ジョブステータスは JobStatus.COMPLETED となり正常終了しました。
出力先フォルダ(outputs)に生成されたMP4ファイルを確認したところ、クラッシュすることなく
無事に再生できる状態になっていることを確認できました。

RTX 50シリーズ(Blackwellアーキテクチャ)はCUDAバージョン(12.6〜12.8以降が必要)が
新しい仕様のため、古いバージョンのxformersでは互換性エラー(カーネルが見つからない)が
発生します。
FP Studioを動かすには、プログラムの相性がいろいろと大変で苦労しました。
おそらく今後もアップデートでSciPyやNumPyのバージョン不一致が出るかと思いますが、
挑戦する方は時間が溶けるのを覚悟して臨んでください。

まさと

まさと

サラリーマンをしている40代ですが、趣味が多すぎて時間が足りません・・・(笑)
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